
今回は、パチンコ店の売り上げを推定していきます。
フェルミ推定は、初めはどう考えれば良いかわからない場合が多いかと思います。
ですが、慣れてしまえば自分なりの分解方法ができるようになります。
そこで今回は、パチンコ店の1日あたりの売り上げをフェルミ推定で求めていくことにします。
前提確認
まずは、ざっくりと前提確認をしていきます。

パチンコ店がどのようなビジネスモデルなのかも確認しておきましょう!
- 100円で25玉のように玉を販売している
- カフェなどとは異なり、滞在時間も大きく影響してきそう
売り上げ系のフェルミ推定の解き方
まずは、売り上げ系のフェルミ推定の解き方を紹介していきます。
売り上げ系のフェルミ推定は、簡単に因数分解すると顧客数×顧客あたりの単価で求めることができます。

カフェを例にして考えると、顧客数と顧客あたりの単価をさらに因数分解することができます
例えば、顧客数なら座席数×稼働率×回転率といった感じです。
細かく因数分解していくことで、考えるべき範囲が狭くなるのが特徴です。

ただ、時間内に数値を出すことができるレベルで分解しましょう
実際にパチンコ店の売り上げを求める方法
それでは、実際にパチンコ店の売り上げを求めていきます。
売り上げ系のテンプレを利用する方法
まずは、何も考えずに顧客数×顧客あたりの単価で計算してみましょう。
顧客数=パチンコ台数×稼働率×回転率
顧客あたりの単価=1hあたりの利用玉数×利用時間
と因数分解できるかと思います。
パチンコ台数や稼働率、利用玉数や利用時間はなんとなく計算できるかと思います。
ですが、回転率はどう求めましょうか。

回転率ってことは、利用時間を概算で求めないといけないよね・・・
あれっ???
そう気づけた人は一人前です
この計算式だと、利用時間が2回出てきてしまうのでうまくいきません。

特に、ケース面接の場合はボトルネックを見つけることができなくなります
そこで、目線を変える必要が出てきます。
顧客目線ではなくパチンコ目線で考える
今までの売り上げのフェルミ推定では、顧客サイドから計算していました。
それは、顧客が5分しかいない場合でも1時間いる場合でも、購入している商品が同じなら売り上げは変わらないからです。
ですが、パチンコ店の場合は、おそらく時間あたりの利用玉数は一定と考えることができるので滞在時間が大きく影響してきます。

さすがに利用しない玉を購入するとは思えませんからね・・
そこで、顧客目線で計算するのではなく、パチンコ台目線で考えていきます。
パチンコ台目線での因数分解
それでは、パチンコ台目線での因数分解を行っていきましょう。
計算式はいたってシンプルな形になるかと思います。
パチンコ店の売り上げ=1台あたりの利益×店内の台数

すごくシンプルな計算式になりましたね
あとは、それぞれの要素に対してさらに因数分解を行っていきます。
1台あたりの利益は、営業時間×稼働率×時間あたりの玉数×1玉の値段と表現できます。
営業時間は大体10:00-22:00、稼働率はおおよそで、玉数と値段はカンで求めるしかないでしょう。
前提確認の時に聞いておくのもアリかと思います。
店内台数としては、設置可能面積÷1台あたりの面積と分解できます。
ですが、なんとなく20台×5列と想定して100台などと省略してもいいかと思います。

ここの正確性はあまり重要ではないように思います
フェルミ推定は何度も練習しましょう!
今回は、パチンコ店の売り上げのフェルミ推定を行いました。
正直、売り上げ系は顧客数×単価と求めればいいと思っている人が多かったと思います。
ですが、今回のように目線を変える必要が出てくることがあります。

個人的にはかなり考え抜いてすっきりしたフェルミ推定の問題でした!
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